現代社会では、人と自然の関わりを見つめ、生命と環境を考える場所として、ビオトープが必要になっています。また、ビオトープが目指す環境は、世代に受け継がれる生命を守るために大切であることを気づかせてくれます。
ビオトープは、広い意味での造園です。ビオトープは、人為的に環境を造り出すため、その施工に際しては、周囲の環境との整合、管理、維持など、通常の庭園の施工よりも、高い技術と能力が必要になります。
地域在来種は何万年もの間、試行錯誤を繰り返して地域に最適化された完成品であり、その組み合わせについても同様です。環境再生緑化システム Refugiaは自然の仕組みに習うことで、原風景や環境の再生、生物多様性保全に対して質の高い緑化を提供します。計画地の潜在自然植生、原植生や周辺地域の植生をモデルに木本から草本植物までを植生ユニット化。計画地と面積を指定することで自然の再生が可能です。
地域の生命をつなぎ、自然環境の創出を目指す「エコミュージアム」という新しいランドスケープを構築します。
周辺の自然地から種子を取り、地域の植生を再現し、ビオトープを身近に感じてもらうため、植物の特徴と、育ちそうな場所を一緒に考える課外授業を行います。
地域の種子をまいて緑化を行う場合など、種子採取の仕事も行います。採取地の検討から許可の取得、種子採取までを行い、トレーサビリティーの確保された種子を納品します。その他、環境教育での種子取りイベントなども行います。
ビオトープは、生物の生息する環境を意味します。国内においては、一般的に「田んぼ」を想定したものが多いようですが、他に人工海浜や里山など多様なものがあります。ビオトープは、次のような利用での効果が期待されています。
自然環境に近い環境が、心理的な安定をもたらし、療養への好影響を期待できます。
生態系そのものの保護ができます。また、レクレーションとしても活用できます。
生態系、また食物連鎖、自然環境の成り立ちを学ばせ、さらに体験教育を行えます。また、生命そのものを育む心、環境そのものを考える機会を与えてくれます。
屋上菜園・屋上庭園のある集合住宅の施工例
医学的な見地から、園芸療法や森林療法などがありますが、「五感に響き心を癒やす庭」をコンセプトとして、日本庭園、ビオトープを屋上に作庭し、医療の現場に活かされています。
「アクアマリンふくしま」の人工海浜「蛇の目ビーチ」の施工例
人工海浜は、陸から海へと、総合的な環境を造り出しています。
人工の浜に、アサリやカニなどが放され、体験型の文化・教育施設の役割も担います。
「アクアマリンふくしま」は東日本大震災で被災しました。画像の施設は被災前のものです
「アクアマリンふくしま」の田んぼのビオトープの施工例
田んぼのビオトープは、新たな緑化空間造りです。
「アクアマリンふくしま」は東日本大震災で被災しました。画像の施設は被災前のものです
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