ビオトープ(環境保護/自然の学び舎/園芸療法)

現代社会では、人と自然の関わりを見つめ、生命と環境を考える場所として、ビオトープが必要になっています。
また、ビオトープが目指す環境は、世代に受け継がれる生命を守るために大切であることを気づかせてくれます。
つくし

ビオトープは、広い意味での造園です。ビオトープは、人為的に環境を造り出すため、その施工に際しては、周囲の環境との整合、管理、維持など、通常の庭園の施工よりも、高い技術と能力が必要になります。

ビオトープ

ビオトープは、生物の生息する環境を意味します。国内においては、一般的に「田んぼ」を想定したものが多いようですが、他に人工海浜や里山など多様なものがあります。

ビオトープは、次のような利用での効果が期待されています。

    教育
  • 生態系、また食物連鎖、自然環境の成り立ちを学ばせ、さらに体験教育を行えます。また、生命そのものを育む心、環境そのものを考える機会を与えてくれます。
    医療
  • 自然環境に近い環境が、心理的な安定をもたらし、療養への好影響を期待できます。
    環境
  • 生態系そのものの保護ができます。また、レクレーションとしても活用できます。

医療現場のビオトープ

医学的な見地から、園芸療法や森林療法などがありますが、「五感に響き心を癒やす庭」をコンセプトとして、日本庭園、ビオトープを屋上に作庭し、医療の現場に活かされています。

ふくだ内科・循環器科様の施工例
   

環境としてのビオトープ

人工海浜は、陸から海へと、総合的な環境を造り出しています。人工の浜に、アサリやカニなどが放され、体験型の文化・教育施設の役割も担います。

施工予定図
施工予定図です(赤枠の部分)
施工前風景
施工前風景です
人工海浜施工途中
施工途中ですが、ビーチが概観できます
全景
完成後、全景
「アクアマリンふくしま」の人工海浜「蛇の目ビーチ」の施工例
「アクアマリンふくしま」は東日本大震災で被災しました。画像の施設は被災前のものです

体験・教育施設としてのビオトープ(田んぼビオトープ)

田んぼのビオトープは、新たな緑化空間造りです。

田んぼのビオトープ
田んぼのビオトープ。畝(うね)はカゴを使用して造られています
施工場所
構造物施設内外に環境を創出しています
田んぼと人工海浜風景
田んぼの奥は、人工海浜です
「アクアマリンふくしま」の田んぼのビオトープの施工例
「アクアマリンふくしま」は東日本大震災で被災しました。画像の施設は被災前のものです

体験・教育施設としてのビオトープ(校庭ビオトープ)

校庭ビオトープは、学校において、その役割が最も期待されています。こちらも参照ください

校庭のビオトープ
芝浦小学校のビオトープ