2024年3月14日 カワラノギク保全活動報告「土壌水分環境の実験を始めました」

今年は積雪があった冬でしたが、無事に越冬したカワラノギクが3月のカワラノギク調査で観察されました。カワラノギクの成長が始まる春に向けてカワラノギク保全エリアの環境整備を始めます。
実は、私達が活動しているカワラノギク保全エリアの課題の1つとして、土が乾きやすい点があります。これから成長が始まるカワラノギクにとって、快適な土壌水分は必要不可欠です。そこで、土壌水分環境の改善を目指して、写真のようなトレーを地中に埋める実験を始めました。トレーを埋めることにより、土壌の湿度が高まるのではと考えています。
土壌水分計のメーターの針が緑色の範囲に入ると程よい湿度と言われています。いま、ルーフガーデン5階のカワラノギク保全エリアに行くと土壌水分計が見られます。機会があればぜひ、現地でメーターを眺めてみてください。
【植物名】カワラノギク 【科名】キク科ルーフガーデン5階のカワラノギク保全エリアでは、多摩川の絶滅危惧種「カワラノギク」の保全活動を実施しています。
カワラノギクは丸石河原に生きる植物です。カワラノギク保全エリアでは多摩川の丸石を使用し、多摩川のカワラノギク自生地の風景を再現しています。