コンセプト・事業概要

コンセプト

二子玉川ライズの中心に位置するⅡ-a街区では、地域の生態系や歴史・文化を活かし、地域環境の価値を創出する「エコミュージアム」という新たな試みのもと、ランドスケープが計画されています。
多摩川のことはもちろんのこと、武蔵野台地、国分寺崖線、等々力渓谷など、周辺の豊かな自然を取り込み、変化に富んだ地勢を積極的に反映させることで、生態系をつなぐ生物ネットワークの基盤を構築。
生物多様性の実現を図るとともに、自然を身近に体感できる、潤いあふれる環境づくりを目指します。

緑と水をつなぎ、
今を未来へとつなぐためのゾーニング

より強く、より深く、地域に根づいた空間を目指して

Ⅱ-a街区では、周辺の地形や生態系を活かすだけでなく、地域の自然を各部の素材や植栽などにも活かし、細部のつくり込みを行っています。
目指したのは、地域とのつながりが感じられる、二子玉川ならではのランドスケープです。

周辺の地勢を活かしたランドスケープにより、地域の自然や生態系を学べる環境を創出

多摩川の水辺から、国分寺崖線、等々力渓谷の緑をつなぐ生物ネットワークを構築

多様な生き物が暮らせる環境は、人にとっても暮らしやすい環境です。
Ⅱ-a街区は、周辺の自然を積極的に取り込むことで、そこに息づくさまざまな生命をつなぐ役割を果たします。

多摩川や等々力渓谷、国分寺崖線などの地形や、そこで見られる植生を再生。地域の自然環境や貴重な生態系を体感できる、エコミュージアムとして機能します。

国分寺崖線(こくぶんじがいせん)

多摩川が10万年以上かけて武蔵野台地を削り取ってできた段丘のこと。樹林や湧水などの自然環境に恵まれた崖線は、世田谷区の「みどりの生命線」と呼ばれています。この、都会ではめずらしい自然の宝庫を二子玉川ライズ内に再現しました。

カワラノギクの保全

ルーフガーデン5Fの川のそばでは、絶滅危惧種であるカワラノギクを保全しているエリアを設けています。

ビオトープ(めだかの池)

多摩川の生態系の再生を目指すビオトープです。
数百匹のミナミメダカ、ドジョウ、モツゴやカメなどが生息し、固有の自然状態を再現しています。鳥やトンボも多く飛来します。

事業概要

再開発事業の概要(第二期)

事業名称:
二子玉川東第二地区第一種市街地再開発事業
施工者:
二子玉川東第二地区市街地再開発組合
設計監理:
日建設計/アール・アイ・エー/東急設計コンサルタント共同企業体
ランドスケープ監修:
株式会社ランドスケープ・プラス
デザイン監修:
コンラン&パートナーズ
施工:
鹿島建設株式会社
施工地区:
東京都世田谷区玉川一丁目
施工面積:
約3.1ha

二子玉川東第二地区市街地再開発組合
03-3707-0643

ll-a街区概要

敷地面積:
28,083平方メートル
全延床面積:
約157,000平方メートル
構造:
鉄筋コンクリート造・鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造
規模:
地下2階地上30階塔屋2階建
主要用途:
店舗・事務所・ホテル・フィットネスクラブ・シネマコンプレックス・集会場等
高さ:
約137メートル
駐車台数:
約700台
駐輪台数:
約1,050台

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